星空の隙間

狼陛下の花嫁SS・イラストなど

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はじめての愛に溺れる

真面目に初夜書いたから、もういいかなっていう……
そんなわけでR15です。
いつものように、ふざけてます。
夕鈴にどっぷり溺れる陛下視点です。
コミックス未収録分のネタバレを含みますのでご注意下さい。





「また来たんですか、へーか!!」
愛しい妃が頬を赤く染めて詰ってくる。
「もぉっ!ほどほどにして下さいって何度も言ってるじゃないですかッ」
何を言っても、何をしても、僕の夕鈴は可愛い。
例え抱擁されるのを嫌がって暴れていても、ジト目でこちらを睨んでいても。


後宮の昼下がり。
ここ最近、ちょっとした隙さえあれば政務室を抜け出して、お嫁さんの顔を覗きに来るのが楽しみになっている。
恥ずかしいからと抱き締められるのを拒んで思い切り仰け反っている白い首筋には、昨夜僕が刻んだ跡が覗く。
日の光のもとで見るほんのりと赤いその跡。
―――夕鈴が、僕のものだという証。
これを見るだけでも、政務の合間に李順の厳しい監視を掻い潜り王宮を抜け出してくる甲斐があるというものだ。
押し退けようとするか細い手を掴んで、甲に口づける。
「愛しい妃よ、君は閨でのように我が名を呼んではくれないのか?」
「うぎっ……今は本当はお仕事中ですよね!?
王様だからって公私混同はよくないと思います!」

真面目なお嫁さんは閨以外では決して僕を名前で呼ばない。
そのきっぱりとした線引きは、実に真っ直ぐで清廉な夕鈴らしい。
彼女の生来の生真面目さは、肌を合わせたあとも何も変わらない。
それは得難い美徳であると知ってはいるが。
そんな真面目な彼女を夜の褥でのように乱してみたいと思うのは、新婚の夫としては極々、当たり前の欲求であるだろう。

うん。
つまり、僕は悪くない。
夕鈴が可愛すぎるのが悪いんだ。

胸の内で結論を出すと、手に捕らえていたままの夕鈴の手のひらにもう一度口づけた。
もう何度か体を重ねたのに、それだけで真っ赤になってしまう夕鈴。
可愛いなぁ、本当に。
じっと夕鈴を見つめたまま、その柔らかい手を舌先で舐めた。
「あっ……」
戸惑ったような声が漏れる。
その声は、夜に漏らすそれを思い起こさせる。
気をよくした僕はそのまま手のひらから指の股、指、そして指先へとゆっくり舌を這わせていく。
先端へたどり着くと、夕鈴の顔に視線を合わせたまま、白魚のような指先を食む。
自分の口の中で、夕鈴の指先が震えたのが分かった。
「いやっ……へーか、駄目、です」
「……どうして?」
「こんなの……明るいうちから……ツ」
「ただ、指に口づけているだけなのに?」
口に含んだまま、くすりと笑って舌で絡めるように舐め上げると、夕鈴がぎゅっと目を閉じた。

―――ああ、この必死に耐えている顔が堪らないんだって、どうして君は分からないんだろうな。
そんな可愛い顔をされたら、ますます君のその真面目な昼の顔を崩したくなるのに。

無垢な兎に嗜虐心を煽られるままに、わざと聞こえるように水音を立てて指先を舌で愛撫していると、夕鈴がもう片方の手でぽすんと胸元を叩いてきた。
「もっ……ホントに、駄目、です……っ」
「……夕鈴。感じてるの?」
ニヤリと笑った私を、夕鈴は涙目で睨んだ。
「うぅぅぅぅっ……陛下のばかぁっ!」
振りほどいて離れようとする体を抱きとめて、有無を言わさず柔らかい唇に舌を差し入れる。
熱い、夕鈴の中。
逃げようとする小さな舌も、敏感な上顎も、溢れる甘い唾液も、全てをねぶって、余すことなく味わった。
夕鈴の強張っていた体から徐々に力が抜けて行くのが分かる。
それをいいことに、すっと、彼女の衣装の襟もとを押し広げ、細い首筋に舌を這わせた。
「ん……ふ、やぁッ」
吐息と共に漏れる声。
そう、これが聞きたかった。
「ここはすっかり覚えたようだね。今夜はどうしようか。
君はどうして欲しい?」
「や、めてっ、駄目、だったらぁッ!」

―――だから、そんな涙目で見られたら。
優しくしたくても、つい壊したくなってしまう。

そのまま襟元に指を差し入れ、いきなり柔らかい胸の中央、敏感な箇所に触れた。
びくりと夕鈴が身を竦める。
「もう、こんなに固くして……
もっと触れて欲しい?」
「……ッ」
夕鈴は息を詰めて首を横に振った。
「本当に……?」
夕鈴の裳裾を割るように脚をねじ込んで、むき出しになったすらりとした太腿に手を置く。
こんなに可愛く意地を張られると、こちらとしてももっと苛めたくなるものだ。
「やだ……嘘でしょ!?」
「君が素直に言わないからね。ならばこちらに聞くまでだ」
私はわざと焦らすように、緩慢に指を上へ上へと滑らせた。
我ながら凶悪な微笑みを浮かべているだろうが、私は悪くない。
やはりこれは、可愛い過ぎる夕鈴が悪いのだ。

さあ、ここはどうなっているだろう。
私を受け入れるために、既に甘露を滴らせているだろうか。
味わいたい。
その蜜に、ただ溺れたい。
夕鈴の、最も敏感な秘された箇所へ指が届く―――
まさに、その時。

「あの……申し訳ございません。
李順さまより、至急お戻り下さるようお言伝でございます……」
部屋の扉の外から遠慮がちな声がした。
くそ、李順め。
きっと分かっていてこのタイミングで人を遣したに違いない。
奴はそういうやつだ。
「残念。時間切れ」
小犬の笑顔を浮かべて夕鈴から離れる。
夕鈴は胸元を掻き合わせてこちらを睨んでいる。
「さっさと仕事に戻ってください!!」
うわぁー。怒ってるなぁ。
まぁ、それはそうか。
こんな中途半端じゃ、夕鈴だって嫌だろうな。
「うん、さっさと行って、さっさと終わらせて帰ってくるからね!」
もう一度夕鈴を抱き寄せて、耳許で囁く。
「そうして、ゆっくりと心ゆくまで続きをしよう」
見る間に夕鈴は、湯気が上がりそうなほど赤くなった。
「もー!!いいからとっとと行ってきて下さい!!!」
思いっきり僕の胸を突き飛ばして、最近覚えた横っ跳びで遠ざかる夕鈴。
うわぁ、もう。
その機敏な動き。
堪らなく可愛い。
それに、涙を浮かべたままむっとした顔もすっごく可愛い。
僕から距離をとった夕鈴はじっと黙ってこちらを睨んだ後に、そっぽを向きながら真っ赤な顔でぽそっと言った。
「……お帰りを、お待ちしてますから」

この時、そのまま襲いかからなかった自分を、心底誉めてやりたい。
そう、全てはめくるめく夜のため。
甘い甘い、極上の兎を隅々まで堪能するため。
僕は断腸の思いで後宮を後にした。





―――黎翔、さまぁッ
―――もう……んッ、ぁっ……
艶めかしい吐息に混ざる、愛らしい声。
僕以外には決して見せることのない、夕鈴の秘密。
政務室で大量の書類を捌きながら、ついつい閨での夕鈴の姿を思い出してしまう。
「帰りを待ってる」ってことは、僕に触れられるのを、あの白くしなやかな体を火照らせて待っているということだ。
どうしよう。早く帰って僕の手でその熱を鎮めてあげたい。
あまり性急に色々求めて嫌われたくないけれど、もうそろそろアレも試してみたいし。
いや、それよりも先にこちらを試すのが先だろうか。
「―――実に悩ましい問題だ。
……今日はどこまで進めるべきだろうな」
官吏の出払った政務室で呟いた声を、口うるさい側近が聞き咎め、露骨に眉を顰めた。
「陛下。それは勿論『政務に対して』ということでよろしいですね?
……まさか、『それ以外』についてだなどと仰いませんよね」
分かっているくせにこういう厭味を飛ばしてくるあたり、実に李順らしい。
「やれやれ、お前も妻帯したら分かるのにな」
「そんな暇がどこにありますか!
全く、どなたのせいだと思ってるんです!!」
李順が何か怒ってるけど、どうでもいい。

―――あぁ、早く夕鈴に会いたい。
抱き締めて、口づけて、たくさん触れて、繋がって……彼女の口でこの名を呼んでもらいたい。

「完っ全に溺れてらっしゃいますね……」
うっとりと夢想する僕に、無粋な側近の声が刺さる。
「そのまま沈んでいかないでくださいね」
「私を誰だと思っているんだ。
くだらんことを言う前に次の書簡を持ってこい」
ここで無粋な眼鏡とだらだらしゃべっている暇などない。
なんたって、世界一可愛いお嫁さんが帰りを待っているんだから。
「新婚って、幸せだなぁ」
しみじみ呟いた僕を見た李順は、なぜかは知らないが深い深い溜息を吐いていた。





後記。
溺れまくりでもいい、色ぼけでもいい。
新婚だもの。

第二部ってつまりはこういうことですよね?
え?違う??

王道は書くまでに1~2カ月悩んで書くんですが、これはほぼ一日。
こういう話は書きやすいのです…(;・ω・)


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はじめての | コメント:8 |
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コメント

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-12-13 Sun 22:09 | | [ 編集 ]
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2015-12-14 Mon 08:26 | | [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-12-14 Mon 21:45 | | [ 編集 ]
働き過ぎ中様。
お忙しい中コメントありがとうございます!
お名前から日々のお忙しさがうかがえます(T△T)

こういうことで大丈夫ですか(笑)
陛下だって健全な若者ですからね~♪
きっとあれやこれやもんもんと考えてるはず……

李順さんの割れ眼鏡がものすごいツボにハマりました。
電車内で想像するとヤバいです。
2015-12-16 Wed 18:24 | URL | rejea [ 編集 ]
あい様。
ぅおええええ!?
これ、王道で大丈夫ですか??
陛下アホっぽいけどいいですか!?
試したいあれやこれやは、何が良いですかねぇ…
まぁ、まだ手始めですからとにかく恥ずかしがらせるのが一番ですかねd(^-^)

ちなみに悪くてえろくて格好いい陛下はそちらにいらっしゃるので、毎回大満足させて頂いてます(*´∇`*)
はっ!そうかヽ(・∀・)ノ
だから私格好いい陛下書かなくていいんだ(笑)

そんなわけでクリスマスコント頑張ります!
2015-12-16 Wed 18:36 | URL | rejea [ 編集 ]
くみ様。
初夜話、読んで頂いてありがたいです!!
甘くなさすぎたかなーとか心配でしたので嬉しいです♪

お嫁さんが全て悪いんです!
可愛すぎるのは罪です!!
陛下は健康なだけ!!!(笑)
せっかく本物になったんだから、溶けちゃうくらいいちゃついたらいいと思います(*´∇`*)
2015-12-16 Wed 18:43 | URL | rejea [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-12-24 Thu 20:45 | | [ 編集 ]
カナ様。
はじめまして!コメントありがとうございます~!
この話は書いてて楽しかったので、嬉しいです(///ω///)♪

私も陛下とお妃様のラブラブいちゃいちゃ大好きです(*´ω`*)
書いてるときふと冷静になると、恥ずかしくて悶絶しそうになりますが(笑)
アホな話も多い妙なブログで恐縮ですが、こちらこそこれからもよろしくお願いします!
2015-12-26 Sat 23:11 | URL | rejea [ 編集 ]

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