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酒と泪と元帥と衛生兵 3

始めに、拍手コメント御礼を。
空様
温かいコメントありがとうございます。
恐縮過ぎて吐きそうです!!Σ(´Д`*)嬉しいです!
近々、原作設定の国王夫妻の話を書きたいと思っております。


さて、元帥・衛生兵の続きですが。
前回のあらすじを3行で。

夕鈴泥酔、元帥にデレる。
瑠霞、夕鈴と朝チュン。
元帥、お触り解禁。


オゥ……なんという中身のなさ。
3行でまとまった!

解禁後の二人の様子をどうぞ。










「元帥、何でこんなことになってるんでしょう……?」
夕鈴は執務室のベルベットのソファー―――正確には黎翔の膝の上で、全身を強ばらせながら問いかけた。
「頭痛がするのだろう?今日はゆっくりしているといい。」
「この状態で、どうゆっくりしろっていうんですか。」
ジト目で見上げて来る夕鈴を愛しげに見詰めつつ、黎翔は微笑んだ。
「言ったろう。私は君を甘やかしたくて仕方ない。
君もそれを求めているのかと思ったが。」
ニヤリと笑う元帥の手が、白い太股へと遠慮なく伸びてくる。
それを思いっきり掴んで、夕鈴は睨んだ。
「だから、記憶にありません。第一今はお仕事中です。
私を甘やかしたいなら、まず言うことを聞いて下さい!」
むっとした顔も可愛くて、黎翔はくすくすと笑いながら顔を寄せた。
「意地っ張りな兎だな。」
とりあえず口づけようとする黎翔の額を、夕鈴は華奢な手でガシッと掴んだ。
「だっ、なっ、なに考えてるんですか!?」
そのままグググ、と全力で押し返そうとするのだが、黎翔からすれば可愛い恥じらいにしか見えない。
額を掴まれたまま、にこにこと満面の笑みを浮かべて黎翔は言った。
「昨夜、もっと私に触れて欲しいと甘く囁いてくれた君の声が頭から離れなくてな。」
「イカガワシイ言い方しないで下さいッ!」
夕鈴は真っ赤になって仰け反った。
恥ずかしさもあり昨夜のことは覚えていないと言ったが、瑠霞や黎翔の話を聞いているとなんとなく記憶が甦ってくる。
(言ってる……多分、私言ってるわ……)
しかも、抱きついて大泣きした気もするし、絡んだような気もするし、うっかり本音を漏らした気もする。
(あぁぁぁぁぁぁ、いっそキレイさっぱり忘れてしまいたかったのに!)
酔ったときの奇行をシラフの時に思い出すのは辛いものである。
(穴があったら入りたい……
しかもなんなの、この構われかた!いくらなんでも、過剰なんじゃないの!?
どうやってコレの手綱を握れって言うのよ!)
とにかく額に置いた手を出来る限り突っ張り続けるしかない。
油断をすれば右手は太股に伸びてくるし、体を離そうともがけば左手を腰に回され、逃げることも出来ない。
(完っ全に遊ばれてる!)
夕鈴は真っ赤になった顔で黎翔を睨みつけ、声を張り上げた。
「何なんですかもぉーっ!いい加減にして!」
「ははは、君は本当に可愛いな。」
対する黎翔はと言うと、額を掴まれたまま心底嬉しげに笑っている。

「失礼します。
……あなた方は一体何をしてるんですか。」
執務室にやって来た李順は、子どものケンカのように一人掛けのソファーの上で取っ組み合う二人に呆れた声をあげた。
「ああ!李順さん、助けて下さいッ!」
「何だ、李順。報告書か?」
「そのとおりですけどね。その態勢で仕事をする気ですか、貴方は。
夕鈴殿、仮にも最高司令官の頭を鷲掴みにするのはいただけないですよ。」
一応上司として苦言を呈した李順に、夕鈴はすかさず反論した。
「離したら明らかに危険じゃないですか!!」
「それは確かに。元帥閣下、仕事中ですよ。
夕鈴殿も困ってますし。」
仕事中人前でいちゃつくなど、真面目で恥ずかしがりやの夕鈴にとって耐えられない恥辱である。
夕鈴は半泣きで叫んだ。
「元帥、今は仕事してください!
本当にいい加減にしないと、私にも考えがあります!」
「ふぅん?どんな考えか聞かせてごらん。」
黎翔はからかうように夕鈴の顔を覗きこむ。
この態度に夕鈴はさらに腹を立てた。
(いいわ。ならこっちも許さないんだから!)
「……もう仕事中、元帥にはお茶淹れてあげませんよ!?
李順さんの好きなダージリンだけ淹れてきます!」
黎翔が、ぐっと動きを止めた。
「お菓子作っても、元帥にだけあげませんからね!?
浩大と克右さんには、またマフィン作ってこようっと。
今度はバナナとマーブル二種類。あ、ドライフルーツもいいなぁ。」
「や、待て夕鈴……」
「ついでに言っときますけど、このミニスカ軍服も着ません。
作業着に戻します。」


「すみませんでした……」
しばしの沈黙の後、見るからに意気消沈した黎翔は、夕鈴を膝から降ろした。
そして、いそいそと羽ペンにインクをつける。
(……チョロい。チョロ過ぎます、元帥閣下。)
李順は何とも言えない表情で恋人たちを見守った。
(狼元帥ともあろう方がなんともまぁ。
私としては夕鈴殿がしっかりしてくれれば安心ですが、それにしても……)
夕鈴の態度が昨日までと明らかに違う。
なんというか、どことなく二人の距離が近いのだ。
先程、夕鈴は『今は』仕事をするように、と言っていた。
その言葉から察するに、彼女は仕事をさぼっていることに怒っているのであって、触っていること自体は嫌がっていない。
それはつまり、仕事が終れば触っていいということだ。
(危険ですね。このまま結ばれてしまえば、沼にはまった元帥閣下が仕事を放棄するやも……)
自分の預り知らぬところで何かあったらしい。
(誰の仕業か知らないが、余計なことを。)
李順は神経質そうに眉を寄せた。

その時、後ろの扉が開いて瑠霞が姿を見せた。
「外まで声が漏れていたわよ?
それにしても夕鈴さん、上手に手綱を握れているようね。」
うふふ、と微笑んでご機嫌な瑠霞を見やった李順は、薄い唇をかすかに動かした。
「貴女の仕業ですか、瑠霞さま。」
小さく囁かれた李順の言葉に、瑠霞もすいっと美しい眉を動かした。
そして小声で囁きを返す。その声は甘いようでいて、氷のように冷たい。
「おあいにくさま、李順。
貴方の予定とは違ったでしょうけど、私には私の考えがあるの。
―――私を駒として使おうだなんて、百年早いわ。」
にっこり微笑んだ瑠霞と李順が見えない火花を散らす後ろで、昨夜から瑠霞にこき使われている浩大は溜息をついた。
(ホント、やっかいな人間しかいないのな。
……なんか楽しいことねーかなぁ。憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれるような、サ。)

浩大のつぶやきが功を奏したのか否か。
この後執務室に新たな騒動の種がやって来ることを、この時はまだ誰も知らないのだった。




後記。
チョロ過ぎ元帥……


懲りずに続きますが、不定期であげていく予定です。
このままでは本誌の流れに追い付けず本物設定が書けなくなりそうなので…((((;´・ω・`)))





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コメント

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2015-11-14 Sat 06:50 | | [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-11-14 Sat 09:02 | | [ 編集 ]
あい様。
元帥、しょーもない人なんで(笑)
夕鈴が作ったお菓子が他の人に与えられるのは我慢ならないようです。
それにしても甘くならなくて、甘い話が書きたくて書きたくて!
なので暫し元帥から離脱します(´▽`;)ゞ

そしてカウンターお祝いありがとうございます♪
せめてイチャイチャお届け出来るように頑張ります~
2015-11-16 Mon 07:50 | URL | rejea [ 編集 ]
タイフーン様。
少しくらいは許されていいですよね、元帥。
かわいそうになってきた(^-^;
でもしばらく離脱してイチャイチャ新婚夫婦に逃げる私!
イチャイチャ不足がツラくて(笑)

いつか元帥にも甘い生活を迎えてもらいたいと思ってはいます……
でも邪魔者もこの後やって来ますので、より頑張って迫ってもらわないと!
2015-11-16 Mon 07:55 | URL | rejea [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-11-19 Thu 19:31 | | [ 編集 ]
ゆらら様。
残念な展開しか思い浮かばないんですよね、この二人。
そう、これは天丼形式でございます(ToT)

たま~~~~に進展してくれればいいのですが、私の脳みそはいかんせん残念な出来なので、元帥も残念なままな気がします。。。
どうでもいいですが、元帥って結婚したらすごい尻にしかれそうですよね。
2015-11-21 Sat 02:43 | URL | rejea [ 編集 ]

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