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清く正しいお付き合い 2

ガッカリ元帥に優しいお言葉&拍手ありがとうございます!
この馬鹿馬鹿しいシリーズに愛の手を差し伸べていただけるなんてぇぇぇ(ほろり)
元帥なんてもはや、不二子ちゃんのベッドにパンイチで飛び込もうとして玉砕するルパンのような扱いなのにっ!!
(お若い方には通じないですかね??)
元帥のワルサーP38が火を噴く時は訪れるんだろうか…

それでは、ガッカリな続きをどうぞ。



黎翔が不満げに書類にサインを施していると、やっと夕鈴が戻ってきた。
だがその愛しい夕鈴のすぐ横に、見たくもない顔がぴたりとくっ付いている。
「……なぜ貴女がここにいるのだ。
というか、何よりもまず夕鈴にべたべた触るな!」
「あら、ご挨拶ねぇ。
久しぶりに帰国したっていうのに相変わらずな子だわ。」
ねー?と甘い声を出しながら瑠霞は夕鈴に微笑み、ぎゅうっと胸元に抱え込む。
「だから、私の夕鈴に勝手に触るなと言っているだろう、叔母上!」
そしてなぜ君も赤くなっているんだ夕鈴!?」
「いや、こんな美人な方にぎゅってされたら照れますよ……
って、え!?叔母上??この方、元帥の叔母様なんですか!?」
慌てる夕鈴を見て、瑠霞はころころと笑う。
「おば様だなんて、ヤだわ~。
瑠霞おねーさま、って呼・ん・で♪」
「何がおねーさまだ、この若づくりの魔女め……」
ちっと舌打ちした黎翔を、瑠霞は口許だけ笑いつつ威嚇する。
「―――今なにか言ったかしら。」
「おや叔母上。しばらく見ない間に性格以外に耳まで悪くなられたようだ。
もうそんな歳であられたか。」
甥と叔母。
二人の間に吹き荒れる突然の猛吹雪に、夕鈴は何も言えず固まった。

「あなた、その様子じゃまだ知らないようね。
さっき『私の夕鈴』って言っていたけど、今日から夕鈴さんは『私の夕鈴さん』でもあるのよ?」
黎翔の嫌味に、ニヤリと笑う瑠霞。
その瑠霞に、李順は一歩進み出て礼をとった。
「その通りですね、瑠霞様。
諜報活動からのお早いお戻り、感謝致します。」
「……これはどういうことだ、李順?」
睨む黎翔に微笑んで、李順は言った。
「瑠霞様に夕鈴殿の淑女教育をお願いしたのです。
これほど適任な方はおられませんから。」
「そうよ、黎翔。
夕鈴さんは今日から『私のかわいい生徒』よ。
ザマア見なさい!」
瑠霞は口許に手を当て、高笑う。
黎翔は目を剥いた。
「何だと!?貴様、鬼どころか悪魔の所業だぞ李順っっ!
なぜこの魔女に夕鈴を!!」
「なぜって、貴方のご希望を叶える為ですよ。元帥閣下。
最初は淑女学校の寄宿舎にでも入れようと思ったのに、
『夕鈴がここにいなきゃ仕事やる気出ない』と仰ったじゃありませんか。
ですから軍本部に席を置き、かつ皇室ご出身の瑠霞様にお願いしたんです。
それなら仕事の合間に見て頂けますしね。
まさにこれ以上ない指南役です。
これなら夕鈴殿もきっと立派な婚約者になりますよ。」
「そうよ、黎翔。この私が手取り足取り、たぁぁぁぁぁっぷり教育して差し上げるわ。
楽しみだわぁ~。うふふ、このすべすべのすらっとした脚♪たまらないわね。」
瑠霞の手がさわさわと夕鈴の太腿の上を滑る。
「きゃぁっ、やっ、くすぐったいです、瑠霞さま!」
「ああ!『私の』太腿になんということを……っ!!
叔母上、単に私への嫌がらせが目的だろう!!」
殺気すら漂う黎翔の視線を正面から受けた瑠霞は、こちらもギッっと殺気を込めて睨みかえした。
「ええ、そうよ?
ウチの部下の浩大をあなたが引き抜いてくれたおかげで、旦那の仕事量は倍増!
家族団欒の時間が一気に減っちゃったんだから。
この恨み、今こそ晴らさせてもらうわ。」
瑠霞の夫も同じく諜報部に所属している。
ただでさえ共働きで忙しい瑠霞。
黎翔が数年前に優秀な部下であった浩大を諜報部から引き抜いたことを、大いに根に持っているのだ。
びしっと黎翔を指差し、瑠霞は声高らかに宣言した。
「『私の』夕鈴さんに簡単に手なんて出させて堪るものですか。
彼女には淑女としての心構えから所作の一つに至るまで、全てみっちり仕込ませて頂くわ!
あなたの相手なんてしてる暇無いくらいにね!!」
対する黎翔は怒りのあまり目が据わっている。
「―――誰がそんなことを認めると思うか。
夕鈴は『私の』婚約者だ。
叔母上に決定権など、無い。」

背後に稲妻でも光らせているのでは……と思われるほどの睨み合い。
その極悪な空気を破ったのは、夕鈴の一声だった。
「あの……私瑠霞さまにいろいろ教えて頂きたいです。」
一瞬静まり返る執務室。
「何だと!?夕鈴、君は正気か!!」 
黎翔は慌てて夕鈴の傍へ駆け寄った。
「あんな性格の悪い女の横に居たら君まで穢れてしまう!思い直してくれ!」
「本当に失礼な甥っ子ねぇ……
そんなんだから私の方が選ばれるのよ。」
慌てる黎翔に瑠霞はふふんと得意げだ。
そんな二人を宥めるように、夕鈴は口を開いた。
「元帥のご親戚ということは、私にとっても瑠霞さまはご親戚になられる方です。
でしたら、良好な関係を保つのも嫁の務めなのでは?
ちょっと、気が早いかもしれないですけど……」
夕鈴はさらに頬を染めて続けた。
「それに、元帥と瑠霞さまって何だか似てらっしゃる気がして。
好きな人に似ている方は……私、やっぱり好きです。」

ずきゅううううん!!!

なんだかんだ似ている甥と叔母は、同時に心臓を打ち抜かれた。
「可愛すぎる!!どうして君はそんなに愛らしいんだっ……
これが世に言う『嫁が可愛すぎてツライ』というアレか!!」
「まぁぁぁぁぁ!本っっ当、なんて可愛いのかしら!
黎翔にはもったいないくらい!
安心して、夕鈴さん。私が貴女を必ず立派な淑女に育ててみせるわ!!」
身悶える親族二人と、その横でもじもじしている嫁を李順は冷静に眺めやった。
これで計画通りだ。
元帥の事務仕事の効率をなるべく下げることなく、夕鈴に淑女教育を実施。
さらに、瑠霞を持ち出すことで、夕鈴のガードを鉄壁に。
相手は二人揃って面倒事を起こす気質なのだ。
用心に用心を重ねるくらいで丁度いい。
「我ながら、自分の戦略が恐ろしいですね。」
ふ、っと笑った李順の眼鏡がきらりと光る。
(これでどうにか成婚式まで清く、正しいお付き合いを続けてもらいますよ、元帥閣下!!)

こうしていくつもの思惑が絡みつつ、夕鈴の淑女教育は幕を開けることとなったのだった。





後記。
瑠霞さまもキャラ崩壊しました。
ハイテンション瑠霞さまです。
なんだかんだで甥っ子のことは気にかけてるんでしょうね。


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白陽帝国の花嫁Ⅱ | コメント:10 | トラックバック:0 |
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コメント

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-10-13 Tue 07:44 | | [ 編集 ]
ww…元帥のワルサー(笑)

めっさ受けました(笑)同世代♪

どーして、嫁(婚約者)はあんなにカワユス…。そうか!!珀家の血筋はあの天然な魅力に弱いんだ~♡

ワルサー発砲しないまま(笑)
2015-10-13 Tue 11:41 | URL | 行 [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-10-13 Tue 17:53 | | [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-10-13 Tue 22:01 | | [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-10-14 Wed 12:20 | | [ 編集 ]
あい様。
おお!渋いエンディング!!
カッコいいんですよね、あれ。

もう、お姿を勝手に脳内でお借りしている別モノです。
本当すいません。
でも書いちゃうんですけど…
克右さんの出番も欲しいですね~。
第二部でも出てきてくれないかなぁ。
2015-10-15 Thu 21:53 | URL | rejea [ 編集 ]
行さま。
ワルサー…
なにを説明せずとも、きちんと下ネタとして受け止めて下さる貴女が好きです(笑)

元帥、発砲したところで暴発って感じですよね。
きちんと発砲できればいいんですけども。
2015-10-15 Thu 21:56 | URL | rejea [ 編集 ]
タイフーンさま。
笑って頂きありがとうございます♪
ふざけすぎる程ふざけるがモットーのシリーズですので嬉しいです!
夕鈴の太腿、私もさわさわしたいです!
あとあのくびれ。きゅっと掴ませてもらいたい…

そしてここにもルパンを分かって頂けた方が!
やったぁ!
2015-10-15 Thu 22:01 | URL | rejea [ 編集 ]
ゆらら様。
帰ってきちゃいました。お待たせしました!
原型見えてると言って頂けると嬉しい♪ヽ(^o^)丿←小躍り

あの方……出しちゃいます??
出すとしたらがっつり悪役ですかね。ニラニラ。
黒い黒~~いあの方もいいかもですね。
2015-10-15 Thu 22:05 | URL | rejea [ 編集 ]
あい様。
いやん、ありがとうございます!!←キモくてすいません
本当最近ついていけてない……

嬉しいのでちょっとしたワルサーネタアップしま~す
2015-10-15 Thu 22:07 | URL | rejea [ 編集 ]

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