星空の隙間

狼陛下の花嫁SS・イラストなど

白陽帝国の花嫁

注)軍服陛下とミニスカートのお妃さまが書きたかっただけの内容ですので、興味ない方はスルーなさって下さい。おふざけOKな方、小犬成分なしでOKな方はどうぞ!
帝国軍服_

この時点で「うわー」と拒否反応が出た方は閉じて下さいませ(T_T)/~~~
軍服の設定は適当ですので突っ込まないで下さい…




ここは軍事帝国「白陽帝国」の帝都高くそびえる軍事要塞『黒牙』。
その奥深い一室で一人の少女が顔面を引きつらせて震えていた。
(一体、何でこんなことになっちゃったの……)

元はと言えば、弟の学費欲しさに帝国軍の衛生班の下働きでバイトに来た身。
掃除や炊事の手伝いで日々を過ごしていたのだが、まじめな働きぶりが認められ、高位の幹部が出入りする区画の掃除を任されたのがつい5日前。
彼女―――汀 夕鈴は今日出勤すると間もなく、見たことも無いような上位の軍服に身を包んだ眼鏡の青年に呼び出され、要塞の奥深い部屋へと連れられてこられた。
そもそも、こんな場所バイトが立ち入ってよい区域ではないだろう。
先ほど廊下ですれ違った黒髪ポニーテールの目つきの悪い軍人にはじろじろと睨まれたし、銀髪のものすごい美形の軍人には、きょとんとした顔で見られていた。
それになにより、部屋の中央に配された紺色のベルベットの椅子に腰かけた人物が、先ほどからじっと彼女を値踏みするように見つめている。その視線がとにかく怖い。
恐ろしく整った顔。高い鼻梁。紅色に光る瞳。纏った軍服は大小様々な憲章と金の飾りで彩られ、きらきらと光を反射している。
あまりの恐さに俯いていると、顎の下で絹の手袋に包まれた手を組んでいたその人は薄らと笑いを浮かべて夕鈴に声をかけた。
「汀 夕鈴。思った通りの逸材だ。顔をこちらへ向けよ。」
おそるおそる顔を上げた夕鈴は恐ろしいことに気付いた。
―――この顔。下町にも出回っている、帝国軍のポスターで見たことがある。
それにそれに、この人の左胸に光っている狼の文様のついた大勲章。
もしかしなくてもこの人……
「この御方は我等が白陽帝国の軍事最高責任者、珀 黎翔元帥閣下です。」
眼鏡の青年の言葉に、夕鈴の顔色は一気に真っ青になった。
これが国民全てに恐れられている珀元帥。
その非情なまでの統率力と行動力とで他国の軍を次々と征服している「狼元帥」がなぜこんな小娘に用があるというのだろうか。
直接話すのが怖くて、眼鏡の青年に小声で話しかける。
「あの、なぜ元帥様ともあろう方が掃除バイトの私にお声かけを……」
「3日前に掃除をしていた貴女を見かけて、要は気に入られたようです。ですので、珀元帥の専属衛生兵として、身の回りの世話をお願いしたいのです。給金については今までの5倍。いかがですか。」
5倍。
夕鈴の目が輝いたのを、元帥は見逃さなかった。
「軍事的かつ戦略的な雑務はこちらの筆頭書記官の李順が行う。君は私の身の回りの事だけしてもらえればそれで良い。では話は決まりだ。李順。例のものを彼女に。」
「……それはいかがなものかと思いますが。」
難色を示す李順に、珀元帥は冷たく言い放つ。
「復唱せよ李順。『我が命は―――』」
「絶対です!!」
びしりと背中を伸ばす李順。額には冷や汗が浮いている。
「それでよい。早くしろ。」
しぶしぶという顔をしながら、李順は夕鈴に紙袋を渡した。
「貴女用の軍服です。サイズは間違いないでしょうから、あちらの部屋で着替えをなさって下さい。」
初対面でサイズが間違いないとはまた不思議な話だ。
あれよあれよという間に隣の部屋へ押し込まれた。
(まぁ、掃除や炊事なら得意だし、今までと同じことをして5倍なら、ちょっと怖いのを我慢すればいいんだもの。)
そう自分に言い聞かせ、とりあえず清掃員の作業着を脱ぎ、渡された軍服に着替えることにした。

「あのー……この軍服、なにかおかしくないですか?」
10分後おずおずと扉を開けて出てきた夕鈴は、黒いぴったりとした軍服に身を包んでいた。
特筆すべきはその丈だ。
短い。
とんでもなく短い。
しかもスカートだ。
ボリュームのあるレースのおかげで中は見えずに済みそうだが、これはもはや軍服ではない。
その姿を見て、李順は溜息をつき、珀元帥は満足げに頷いた。
「特注で作らせた甲斐があったというものだ。やはり君は足を出すべきだ。」
「……閣下、セクハラで訴えられても問題ですから…」
口を挟む李順に再度冷たく元帥は告げる。
「復唱せよ李順。『帝国軍最高指揮官である我に―――』」
「絶対の忠誠を!!」
もう一度びしりと背中を伸ばし、即答する。
その一種異様な様子を見ていた夕鈴はまたも青ざめた。
(やばい。この人たち、何だか絶対やばい感じがする!!なんとか断らなくちゃ……)
じりじりと後ずさる夕鈴に気付いた李順が同情めいた視線を送りつつ、彼女に告げた。
「珀元帥は、今や形骸化した皇室より5代ぶりに軍の最高権力者たる元帥の地位を得た方です。はっきり言って、実の兄上であられる皇帝陛下より実権をお持ちです。この軍事国家白陽で、ぶっちゃけあの方よりエライ方はいません。」
「それってつまりは……」
「誰もあの方には逆らえません。気に入られたのが運の尽きです。貴方もご家族が大事なら、大人しく衛生兵としての仕事に励んで下さい。」
ぐいぐいと背中を押されて珀元帥の元へ差し出された。
(ここここれって、つまりは人身御供じゃないのっ!!)
半泣きで元帥の前に立つと、元帥は嬉しそうにもう一度頭の上からつま先まで、夕鈴の軍服姿を見やった。
そしてなんの躊躇もなく細い腰にぐいっと手を回して自分の元へと引き寄せた。
「きゃっ!」
小さく悲鳴を上げるがおかまいなしに話が続けられる。
「では李順、後ほど彼女に詳しい業務内容の伝達を。」
「かしこまりました。」
「まずは茶でも淹れてもらおうか。」
そう言いながら段々と元帥の手が下へと下がってきた。
ボリュームのあるレースのすぐ下、すらりと伸びた太腿の裏に手指の感触を感じた瞬間、夕鈴の体は反射的に動いていた。

ばっちーーーーーーーーん!!!!

部屋中に響く音。
片頬を赤く染めて固まる元帥。
卒倒しかかる李順。
息を荒げる夕鈴。
静まり返った部屋には彼女の荒い息使いだけが響く。
(この小娘、元帥に全力のビンタをかますとはっ……)
もはや庇いきれないと、李順は諦めた。
「……私に手を上げる女がいたとはな。」
ぼそりと元帥が呟いた。
それを受けて夕鈴はキッと睨みかえして、負けじと口を開いた。
「例え、この帝国で一番偉い人だろうと、好きでもない男の人に触られたくなんてありません!!この、セクハラ元帥!!女ったらし!!!」
その辛辣な言葉を受けて、なぜか元帥は満足げに笑った。
「その気の強さ。私を相手にしても物おじしないその態度。実に良い。廊下でゴミを投げ捨てた大佐に向かって声を荒げたところを見染めた私の勘に、間違いはなかったな。」
李順も夕鈴も目が点になった。
なにを喜んでいるんだ、この方は。
「気が強いが清廉な女と言うのは存外いないものだ。まさかこんな手近で手にできようとは思わなかった。」
にっこりと恐ろしい笑いを夕鈴に向けた元帥は、さらに恐ろしい事を口にした。
「なんなら、バイトではなく私の元へ永久就職してはどうか。」
「えいきゅーしゅーしょく……って、ええぇ!?」
慌てて距離を取ろうとする夕鈴。
だが再度腰を捕まえられて逃げられず、バタバタと踠くだけだ。
その動きに合わせてレースがひらひらと舞い、益々元帥を喜ばせるだけの効果しかない。
「元帥閣下、さすがにお戯れが過ぎます。彼女もいきなりそんな事を言われても困るでしょう。一応両者の同意の元で婚姻は成立する、と我が国の法律でも謳ってますし……」
「そうですっ!!私、会ったばっかりの好きでもない人と結婚なんてしませんからっ!!」
二人に責められ、否定されるが、狼元帥はそんなことは気にも留めなかったようで。
「ならば、夕鈴。君に私を好きになってもらえばよいだけの話だ。幸い二人きりの時間はこれから十分にある。楽しみにしておくといい。」
そういって夕鈴の手を取り、口づける。
(なっななななな……なんて凶悪なバイトなの!?)
これでは断ることも逃げることもできず、恐ろしい狼の牙がかかるのを待つだけの兎だ。
なんとかしなければ永久就職する羽目になってしまう。
(そうだわ!)
夕鈴はびしっと元帥の顔を指差して高らかに宣言した。
「私は、絶対絶対、絶~~~~っ対に貴方を好きになりません!!ただの衛生兵のバイトですからね。忘れないでください!」
(そうよ、好きにならなければいいだけの話だもの。最初っから無理!ってはっきりきっぱり、伝えとけばいいんだわ。)
なんて良いことを思いついたのかと言わんばかりの夕鈴の顔を見て、筆頭書記官李順は心底呆れた。
(なんという馬鹿な事を。狼をその気にさせて、どうするっていうんでしょうね……
まぁどうにか自力で気を強く持って断り続けるしかないでしょうが。)
無理宣言を受けた元帥は、心底楽しそうに意地の悪い微笑みを浮かべた。
「今の言葉、いつ翻させることができるのか。泣いて私を求める君が早く見たいものだ。」
「そんな日は絶対に来ません!!」

ぎゃーぎゃーと騒ぐ夕鈴と、一向に彼女の手を離そうとしない元帥を見て李順は思う。
(まぁ、元帥閣下の機嫌がいいに越したことはないですからね。せいぜい彼女には頑張ってもらうとしましょう。)
5倍の給金の元は取らねば。
早速、彼女の仕事のタイムスケジュールを組むべく、羽ペンを手にする書記官だった。


後記。

ただのわるふざけです。はい。
詰襟軍服が似合いそうだなーと思ったのが運の尽き。
因みに絵を描いてるときに夫が「一体何の絵を描いてんだ…」と呆れつつ通り過ぎて行きました。











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白陽帝国の花嫁 | コメント:8 |
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コメント

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2015-05-06 Wed 21:51 | | [ 編集 ]
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2015-05-06 Wed 22:58 | | [ 編集 ]
Re:
あい様。
書いといてなんなんですが、私も軍服って全く詳しくありません!
うちにある軍人ものの資料ってファーストガンダムDVDのジオン軍くらいのもんです。。。
そんなわけでこれだけで終了しようと思ってたんです。
でもブラック同盟の存続のためにも続編ひねり出します!
ネタよ浮かべーーー(ToT)/
2015-05-08 Fri 00:11 | URL | rejea [ 編集 ]
ゆらら様。
優しいコメントありがとうございます(*^_^*)
陛下を足フェチセクハラ閣下にしてしまった為、お叱りコメとか受けるかも…と思ってたので嬉しいです。
頂いたコメントを参考に、なんとか続編をひねり出していきたいと思います!
まずは軍ものの知識が無さ過ぎるのでどうにかしないと…

2015-05-08 Fri 00:15 | URL | rejea [ 編集 ]
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2015-05-08 Fri 00:42 | | [ 編集 ]
Re:
あい様。
続きご所望頂いて嬉しいのでネタ考えます♪
克右兄さんの格好考えなきゃ!やっぱり元帥直属の特殊部隊とかですかね~??
2015-05-09 Sat 02:18 | URL | rejea [ 編集 ]
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2015-05-09 Sat 09:04 | | [ 編集 ]
Re:
あい様。
克右兄さん、キャラ紹介にてアップ致しました。
ベレー帽被せちゃいましたが大丈夫ですかね??

しかし、妄想した本筋に全然出てこない…
浩大はさらに出てきません。
頑張れ私の妄想脳!
2015-05-10 Sun 03:07 | URL | rejea [ 編集 ]

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